医師への道を歩むとき、
国公立大学の医学部では「レベルの高い競争(倍率)」が、
さらに私大の医学部では「高額な費用負担」も加わり目指す道を阻みます。
そのような中、東欧の医学部へ留学を検討する方が増えてまいりました。
「どこへ留学するのが良いのか」「自分に合った留学先を見つけたい」などの検索ニーズも高まっていますが、
現地の確かな情報にはアクセスが困難な場合もあります。
当サイトでは東欧の中でも「ルーマニア医学部」にフォーカスし、留学を検討する際の必須情報を提供いたします。
ルーマニアの医科大学では入学時の審査に際し、多くの場合「筆記試験」や「口頭試問」がありません。
※一部の大学では入学に必要な「英語力」を審査するために試験を実施しています
⇒ CEFR・IELTSなど、有効な英語力の証明書がない場合
※一部の大学では「理科科目:生物・化学(物理)」の筆記試験が実施されています
※一部の大学では「エッセイ提出」や志望動機について「OnLine(英語)インタビュー」があります
※詳細については「入試の概要」ページをご参照ください
確かに、入学時のストレス(入学試験で高得点を獲得し、難関を突破する)という面では多少「楽だ」という評価があるでしょう。
ただし、定員に対し応募者数が増加していることから合格率は以前よりも低下しています。
また無事に入学した後、留学生が経験する在学中の苦労と言う意味で、卒業に至るまでに担う多大な努力は他国の医学部留学生と同等の負荷がかかることになります。
つまり、入り口のハードルはそれほど高くないが卒業(医師資格取得)までのプロセス(進級含む)では、トータルでルーマニアが特段有利だ(楽ができる)という評価は該当しません。
安易な気持ちでルーマニア医学部を選択しても卒業できなければ大きな損失(時間・労力・費用)を被ることになります。
※一部のエージェントによって喧伝されている「進級率」の表記は事実と異なっています
※全体の傾向としても、年々進級できずに留年する留学生の割合が増加傾向にあります
この項で大切なことは「ルーマニア医学部」に留学するには「自身の強い覚悟」が必要であるということです。
==「卒論」を終えて==
『ルーマニアの医学部留学で大切なのは
一に「英語力」、二に卒業まで持続させる「強い意志」の力、
そして三に「互いに支え合う仲間の存在」だと思います』
2022年「国立:カロルダビラ大学(医学部)」卒業
Med Student Abroad S.R.L. 代表 高木 保之
東欧医学部への留学を検討したことのある方は「予備コース」「プリメディカルコース」という言葉になじみがあると思います。
※ハンガリー、チェコ、ポーランド、ブルガリアなどの医科大学で実施されています
大学が主催している「正式な予備コース」、エージェントが企画した「任意の予備コース」など、実施期間・費用など内容は様々です。
そもそも「予備コースが普及している理由」について考えられることは次の通りです。
〇「英語力」に自信がないので入学までに強化したい
〇「本コース(大学の正規入学試験)」に合格するための学習機会
〇「これまで、生物、化学、物理などの理科科目を英語で学習した経験がない」入学後に困らないように基礎知識を英語で身に付けたい
いずれものニーズも切実なものですから、東欧医学部を目指す方にとっては重要な検討項目になります。
ルーマニアでは医学部(英語コース)留学生のための「予備コース」と言う制度そのものが存在しません。
それでは、ルーマニア医学部(英語コース)へ入学を希望される方々の入学前の事前準備や不安軽減のためにはどうすれば良いのでしょう。
一般的には、海外医学部への支援を行っている「留学予備校」や当該国の医科大学の「事務局」と称して集客しているエージェント(業者)が提供するサービスの中から選んで利用することになるのではないでしょうか。
留学希望者がこれらのサービスを選択するときに大切なことは次のことです。
*自分に必要なものが手に入るか(身に付くか)
*サービスの内容に対して「価格」は適切か
これらをじっくりと検証することが大切であると考えます。
※少なくとも「契約(申し込み)」の前に、複数のエージェントや予備校の情報(金額・サービス内容)を取得して比較することが大切です
※複数のエージェントや予備校とのやり取りを重ねるうちに、ご自身に最適なサービスを見極めることが可能になることでしょう
※ルーマニアの医科大学へ入学する際、「予備コース」「プリメディカルコース」と称するサービスに在籍する義務はありません
※「予備コース」「プリメディカルコース」に在籍せずとも、志望する医科大学へは「直接」正規入学することが可能です